日々ラノベを読む珈琲好き

ラノベの感想を書き連ねたりします。そうでなかったりもします。

弱キャラ友崎くん Lv.5 感想

 『弱キャラ友崎くん Lv.5』です

もう既刊全部読み切るまで止まりません

 

 あらすじ

強キャラの弟子ができました。

教室での一件を受けて、まさかの師弟関係と相成った俺とたまちゃん。
表情、姿勢、喋り方。
俺は師匠として、自分が『リア充』になるために重ねてきた努力とノウハウを、たまちゃんに伝えていく……が。
ここで問題が発生する。意外というかなんというか、たまちゃんは普通に“強キャラ”だったのだ。
ていうかむしろ、俺より強い可能性すらある。あれ? 師匠ってなんだっけ?
俺がやってきたやり方では、たまちゃんを変えることはできない。じゃあ、俺にできることって一体?
そんなとき、協力を買って出てくれたのは……意外な人物だった。
「――なにやら、お困りの様子かな?」
強力な仲間を得た俺たちは、一つのゴールへと、少しづつ進んでいく。
パーティを組めば、戦い方が変わる。戦い方が変われば、いままで倒せなかった敵だって、倒せるようになる。
それに俺だって、少しは役に立つようになってきた……はずだからな!
――『みみみを悲しませない』。
そんな、なによりも大切な目的に、辿り着いてみせる。
大切な目的のためなら、自分を変えてでも正面から戦う。
そのやり方はきっと、誰かさんに教えてもらったことなのだ。
――大人気人生攻略ラブコメ、待望の第5弾!

 

感想

みみみを悲しませたくないというたまちゃんの願いにより、葵から受けた教えを今度は人に伝えることになりました

人に教えることができるほどに葵の教えを咀嚼し、飲み込めている友崎くんの成長が見れます

しかしながら、たまちゃんと友崎くん、よく似たもの同士と言われますがリア充としての基礎値はたまちゃんの方が上

友崎くん一人では教えられることに限りがある、どうする?!

というところで、協力者が現れます

 

なんかこう、友崎くんを助けてくれるキャラがどんどん増えていく感じがすごくいいですね

これぞ成長物語の醍醐味といった感じです

 

5巻の構成として、たまちゃんが成長し前巻で溜まりに溜まったフラストレーションをクライマックスで一気に解消する、という予想通りの展開ではあります

ただ、序盤から中盤にかけてたまちゃんの成長や協力者の登場など、気分の上がる要素を散りばめることで4巻からのモヤモヤを引っ張り続け息苦しいということは防がれています

そしていくらか回復させたところで終盤に再度強力な負荷をかけ、反動で一気に解消という気持ちのいい流れですね

 

しかもこの解消の部分が2段構えになっているのが驚きでした

 

1段目の解消で今までの紺野に対して溜まっていた読者のヘイトを解消しつつ、それ自体がさらなるストレスになっている

そして2段目でそれすらも解消する必殺のカードを切ってすっきり、という構成です

 

ストーリーの上げ下げポイントの配置が絶妙なため、上がりすぎて飽きることも、下がりすぎて萎えることもなく読み進められるのはとても素晴らしいです

 

まあすっきりとは言いましたが、完全燃焼かと言われるとそうではないですね

ただこれは次巻以降の問題なので、今後の展開のキーポイントになりそうです

葵の闇、過去に焦点が当たるのはいつごろか

楽しみです

 

たまちゃんの成長過程

今回の件で成長したたまちゃん

しかし変化してなお”正しさ”までを曲げることなく、空気の魔物に屈することなく貫くところは貫き通します

しかも、以前にはなかった”しなやかさ”を伴って

 

そこに至るまでの修行パートのような期間でしたが、楽しく読めました

なんでも単刀直入にズバズバ言うたまちゃんと思ったことをそのまま口にする友崎くんの絡みだけあり、遠回りの一切ない会話がおもしろいです(笑)

この二人以外のキャラとの絡みも軽快で、「次は何が来る?」と楽しみになります

仲間っていいですね(2回目)

チーム友崎、いい響きです

 

菊池さん無双再び

天使ですね

 

天使な菊池さんが下界に降りて人々と交流する姿が拝めました

相変わらずの聖属性魔法で的確な助言を与えています

天使ですもんね、そりゃ迷える子羊導いちゃいますよ

 

頑張れ友崎くん

 

みみみ・・・?

きましたね

ようやくですよ

次巻でどうなることやら